2話続けて観た「ファーストペンギン!」の感想を書きます。
とても面白いです。
あまり人気がない(そこまで視聴率は高くないそう)のはなぜなのかな?と思うくらい自分には面白いのですが、矢張り万人受けするドラマではないということでしょうか。
褒める感想ばかりではつまらないので、しょうもないツッコミを入れておきたいと思います。
少し現実離れしてきたか
このドラマの原作本も面白くて一気に読みました。
そもそもこの原作自体が現実離れしているからこそ、ドラマ化されたのだと思います。
このドラマはそこそこ現実離れしている原作を忠実にドラマ化してくれた方が、ビジネスの参考にもなっていいのではないか?と思います。
しかし、#7はかなり現実離れしてしまって、少し残念だったかな。
確かに原作でも漁船が事故に遭いかけた話がありましたが、今回は故意に縄を切られて船団丸のメンバーが殺されかけるという話になってしまっています。
漁船を転覆させるために縄を切った犯人の設定、新人で入社したが実際には経歴も住所も身分証明書も嘘だらけだったとのことです。
その時点で通報案件なのでは?
しかも、結局#8で出てきたとおり海外に高飛びしたということでしょうか。
そもそもあの泉谷しげるさんが演じている元議員(?)はいったいどういう立場で、あのようにさんし船団丸をつぶしにかかっているのでしょうか。
さんし船団丸が活躍することで、元議員の跡継ぎである息子の票田に悪影響があるのでしょうか。
業界に精通している方なら、なぜあのように元議員がつぶしにかかってくるかすぐに察しがつくのでしょうが、私はよくわかりません。
描くならもう少し背景を描いてほしいです。
地方の1次産業ではよくあることなのでしょうか?
3億近い金額を肩代わり?
#8は漁協からの貸しはがしに苦しむさんし船団丸を、元官僚ビジネスコーディネーターの波佐間さんが助けてくれるストーリーです。
正確な数値は忘れましたが、2億8,900万円(?)を漁協に一括返済するシーンがあります。
この資金、波佐間さんが紹介してくれる会社から出資を受けたのでしょうか。それとも漁協の借金を借り換えたということでしょうか?
さんし船団丸の資産規模がわからないので何とも言えませんが、このような大金をよくわからない会社からすんなり受け入れられる勇気が凄いです。
味方もおらずそうでもしないと倒産してしまう、という危機的状況なら、まずは当面の資金を確保するために危ない橋でもわたってしまうというのは理解できます。
だからこのあたりを丁寧に描いてほしいのですよね。
この件であれば、漁協の借金を肩代わりする条件がどのようになっているのか、というところです。
しかし、波佐間さんは官僚時代に苦しめられたという話がありましたが、敵の敵は味方という構図が成り立ったわけですね。
これは現実のビジネスの世界でもよくあることだと思います。
若い人を敵に回さないことは大切ですよね。
船団丸メンバー、もっと前面に出てくれ!
主人公が和佳ですから、和佳が中心に描かれるのは当たり前です。話が進むにつれて、会社としてのステージも変わってくるため船団丸のメンバーが中心にならないことも理解できます。
しかししかし!船団丸のメンバーにもっともっと焦点を当ててほしいな!
会社が大きくなるにつれて船団丸のメンバーの役割がなくなっていくのかもしれませんが、堤真一さん演じる片岡は#7、#8の2話を通して情けないおっさんで終わっています。
鎌倉殿の13人の影響で、もはや殺し屋にしか見えない梶原善さんが演じる篤も、#7でミスをしたという濡れ衣を着せられてからは、なんだかぱっとしません。
吹越満さんも好きな俳優さんなのでもっと出てほしいです。
コメント