前回も感想を書いたNetflixの韓国ドラマ「車輪」を最後まで観終えました。
結論から申し上げますと面白いか面白くないかという評価とは別に、なんとも後味の悪いドラマでした。
パク・ヒスンさんが好きで観始めたのですが、なんとパク・ヒスンさん演じる国会議員ナム・ジュンドが悪い奴だったとは!
このドラマのどんでん返しを楽しめるか?
このドラマを観始めたきっかけは、前回の感想でも書いたとおり、パク・ヒスンさんが好きだから、というただその理由だけです。
実際には、主人公を演じるキム・ヒョンジュさんは大女優で、人気がとても高いようですが、この方が以前出演されていたNetflixドラマ「地獄が呼んでいる」が全く楽しめなかった自分としては、あまり期待していませんでした。
パク・ヒスンさんが好きと何度も記載していますが、きっかけはNetflixドラマ「マイ・ネーム 偽りと復讐」で演じた麻薬組織のボス、チェ・ムジンがとてもカッコよかったことです。
この「マイ・ネーム」も最後に大どんでん返しがあり、本当に予想もしていなかった結末にただただ圧巻されましたが、「マイ・ネーム」では後味の悪さはありませんでした。
今回の「車輪」でも大どんでん返しがありました。なんとパク・ヒスンさん演じる国会議員ナム・ジュンドが犯罪者だったとは!
そしてその被害者が一緒に住んでいるヨジンさんだったことも衝撃です。
そもそもこのヨジンさん、ジュンドよりかなり年上に見えますが、なんで一緒に住んでいたのだろう?一体この方とジュンド夫妻は一体どんな関係があって一緒に住み始めたのだろう?
そのあたりを自分が見落としていたため、最後まで不思議な存在でした。
しかし、最後にジュンドを死なせなかったヘジュ!
結局ヘジュが自分の正義を貫いた、というのがこのドラマの結末なのでしょうが、ジュンドに肩入れして観ていた視聴者である自分には、後味の悪い終わり方でした。
「車輪」という和訳がよくないのでは?
このドラマの原作は「トロリー」という名前です。
このドラマが伝えたかったことは、オフィシャル予告編の冒頭にも出てくる「トロッコ問題 trolly dilemma」を実世界で自分が選択する立場になったらどうするのか?ということを問いたかったのではないか、と勝手に思っています。
ナム・ジュンドを犯罪者にはせず、その犯罪に目を瞑る場合、ナム・ジュンドが成立させようとしている法案が本当に成立し、たくさんの国民が助かる(喜ぶ)、その代わりに被害者であるヨジンさんは一生傷を負ったままになる、
一方でナム・ジュンドを犯罪者とすることで、法案も成立しなくなり結果として多数の国民にとっては残念なことになるが、被害者であるヨジンさんは報われる、
このような状況で、後者の選択をヘジュがした、ということですね。
このドラマの冒頭、なぜトロッコ問題を母と娘が話しているのだろう?と疑問に思いましたが、最後の決断がトロッコ問題そのものだったとは!
これは和訳タイトルも「トロリー」「トロッコ」といったタイトルにしたほうが絶対によかったと思います。「車輪」では真意がわからないでしょう!
え!?この人、おとがめなしなの!?
このドラマから不気味な存在であった少女スビン、
「あなたの息子の子どもを妊娠しました」といってヘジュに近づいてきます。
元カレのJDにいいように使われて、犯罪にも手を染めていたと思いますが、何のお咎めもなしなのかー!
このドラマのキーパーソンであることは間違いないのですが、スビンは全く好きになれなかったです。
女性が観ると、このドラマは違った感想をもつのでしょうね。
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