地上波の2022年冬ドラマ、結構期待して観始めた日テレの「祈りのカルテ」ですが、以前の感想にも書いた通り、「医療ドラマとしては少々無理があるのでは?」と思って、観るのをやめていました。
しかし、私の好きな観月ありささんとりょうさんが出演されるということで、#7と#8を再度観てみました。
継続して一つの事件を解決するものではないので、途中の話を観ていなくても楽しめました。
結論から申し上げますと、#7、#8どちらも医療ドラマでないならいい話じゃん!と思ったところです。
#7の生き別れた母親に誕生日お祝いをしてあげたい、#8の新しい彼氏のために昔の男の名前が彫られた墨を消したい、どちらもいい話でした。
#7の人、元ヤクザでいまカタギということ?
祈りのカルテは途中観ていませんでしたが、私が観た範囲では一貫して、身近な人や自分自身の故意による行動などが原因で病院に運ばれてくるケースでした。
#7も例に違わず、重度の糖尿病の症状を自分でコントロールができるヤクザの方が、入院している生き別れた母親の誕生日に一言「おめでとう」を言いたいため、入院してくる、という話でした。
しかし、最後の感動の母親との面会シーンで、「俺、今は普通の仕事をしている」という発言がありました。
これにはずっこけました!
このセリフは母親を安心させるため、嘘をついたのでしょうか?
ラストの面会のシーンまでヤクザだと思って観ていました。
そう思いながらホームページで確認してみると「元ヤクザ」ってセリフがあったのですね!
今普通の仕事をしているなら、何も糖尿病の症状をコントロールし、気を失う危険を冒して入院する必要もなく、普通に面会手続きをとって会いに行けばよかったのでは?
あのお母さんは普通に面会できない重病患者だったということ?
コロナで面会が制限されているという日本の病院の今の現状は、ドラマの世界では度外視されていますよね?
自分自身が注意深くドラマを観ていなかったこともいけませんが、何だが前提がくるってしまうおかしな設定だな~と思ってしまいました。
#8、患者さんを大勢の前で疑って大丈夫?
このドラマは一貫して、玉森さんが演じる諏訪野良太以外の研修医が役割不明(というよりいない方がよい?)な状況です。
しかし、#8で堀未央奈さんが演じる橘が、入院患者さんを放火魔として疑うシーンはかなりまずいでしょ!
指導医はそばでみているなら、この研修医の暴走は止めないといけないですよね。
そもそも放火したところで、自分の右足に熱傷を負うでしょうか?
放火して熱傷を負ったまま自宅まで帰り、そこから通報して救急車で運ばれた、と推理したのでしょうか?
橘さんは研修医として、かなり浅はかではないでしょうか?
あんな大火傷して自宅まで帰れるでしょうか?
ドラマだからいいじゃないか、という意見もありそうですが、医療現場を描くドラマとしては現実離れしすぎです。
指導医の影も薄いが…
このドラマ、指導医が結構豪華な俳優さんたちで揃えている割に、影が薄く重要な役目もほとんど担っていないです。
でも、#8でりょうさんが演じる皮膚科医はさらっといいことを言っていました。
「医者は常に患者にみられている」という言葉をかけ、白衣を直してくれるところ、なかなかいいですね。
それにしてもりょうさんも観月ありささんも年を取らないですね。
どうしたらあのように昔のままの外見を保てるのでしょう?
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