シーズン1からシーズン3までやっと観終わった「ペントハウス」の感想その3を書きます。
前回の感想にも書いていますが、このドラマ、登場人物がとにかく酷い、クズばかり、という印象です。シム・スリョンさんとローガン・リーさん以外は、本当にどうしようもない!
そんなドラマの中で最悪の2人、チュ・ダンテとチョン・ソジンについての感想を書きます。
複雑な背景が絡まっているチュ・ダンテ
どこまでも汚くてしつこくてずる賢くて、様々な韓国ドラマの悪役の全ての要素を盛り込んでいるチュ・ダンテですが、シーズン3までチュ・ダンテの過去は描かれません。
そもそもチュ・ダンテという名前自体も、雇用主の息子から盗んだ名前だったわけで、それまではペク・ジュンギだったというわけですから驚きです。
しかし、シーズン3の前半ではキーパーソンではないかとも思われたこの雇用主の息子も、結局はただのギャンブル依存症のクズだったのは非常に残念でした!
まず疑問に思ったことは、シーズン3であたかもチュ・ダンテに同情してほしいような内容を流すのはなぜだろう?ということです。
チュ・ダンテが子どものころに母親と妹が亡くなる場面、若いころに雇用主に罵られて逆上して刺してしまうシーン、このような事情から怪物であるチュ・ダンテが生まれた、ということを伝えたかったのでしょうけど、これを観て悪魔のチュ・ダンテに同情する視聴者がどれくらいいるのでしょうか。
そしてもっと不思議なのは、チュ・ダンテと子どもとの関係ですよ。
ソッキョンはチュ・ダンテの実の娘ではなく、スリョンさんの実の娘であることが、シーズン3で明かされますが、そんなソッキョンによく色々と手を焼いてあげたものです。
それにしても、ソッキョンはスリョンさんの実の娘だったのに、あんなに性格も悪く、頭も悪い子に育ってしまったのはこれまたなぜだろう?と疑問に思うことだらけです。
さらにチュ・ダンテが書斎の裏の隠し部屋で虐待行為を行うのも、一体なんの意味があったのだろう?子どもを恐怖心で支配したかったのでしょうか?
そんな胸糞悪いチュ・ダンテに関して唯一スカッとしたのは、シーズン2でチョン・ソジンを隠し部屋でぶん殴るところくらいです。
余談ですが、チュ・ダンテは、このドラマの女性主要人物3人(スリョンさん、オ・ユニ、チョン・ソジン)とともに濃厚なキスシーンを演じています。
演者は得ですね!
チュ・ダンテとスリョンさんの戦闘シーンはすごい!
そしてチュ・ダンテが最後にスリョンさんと戦うシーン、これは本当にすごかった。
何がすごかったかって、スリョンさんがウェディングドレスを着ているのに、実は脚に銃を忍ばせていて、ドレスの下の脚から銃を取り出して戦うところですよ。
スリョンさん、カッコよすぎ!
そして高層階から転落して地面にたたきつけられたのにきれいに体が残っているチュ・ダンテ、無理がありすぎでしょう!あんな高いところから地面にたたきつけられたら体がバラバラになるのでは?
同情する要素が何一つないチョン・ソジン
このドラマの2大極悪人のもう一人、チョン・ソジンですが、本当に何の同情する要素もないクズ中のクズといえる最悪の女です。
積年のライバルであるオ・ユニを最終的に殺めてしまうのもソジンですが、できの悪い娘ウンビョルのために悪行を繰り返します。
そもそもソジン自体が、若いころからオ・ユニに歌で勝てず、
オ・ユニを切りつけたときも自分はオ・ユニの血を顔に塗るだけで、その場をしのげたわけですから、これはもう権力はすごいとしか言いようがありません。
それにしても、ソジンの娘であるウンビョルも救いようのない性格の悪さですが、いい家に生まれて実力がないことが、どれほどつらいかを表していますね。
疑問なのはシーズン3でローガン・リーを生かしておいたのが、ソジンだったことです。
さらに、ソジンがウンビョルに記憶を消す薬を飲まされそうになったところを、気が付いて結局は飲まなかったところは凄かった。
なぜウンビョルに薬を盛られたことに気づけたのだろう?
刑務所での心神喪失のフリ、さらにウンビョルの薬を飲んだことにして認知症のフリ、いずれもあまりにも無理があるのでは?と思うシーンが多かったです。
そしてなんといっても、シーズン3でのソジンの最期、これはいただけなかった。
しっかり裁きを受けてほしかったな。自分で薬を飲んで最期を迎えるなんて甘すぎでしょう?
それから、ソジンの悪行を全面サポートしていたあの秘書、最後まで裁きを受けなかった!
これは本当に怒りしかないですよ。
チュ・ダンテの秘書は結局チュ・ダンテに始末されてよかったですが、ソジンの秘書は始末されずに終わったことが、どうにもこうにも腹が立ちます!
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