地上波の2023年冬ドラマ、いずれも既に終了しており、春ドラマが始まろうとしています。
個人的に結構気に入っていたTBSの金曜ドラマ「100万言えばよかった」を最終回まで一気に観たので、忘れないうちに感想を書きます。
結論から申し上げますと、少し中だるみ気味だった、かつ、あの人いったい何だったのだろうというキャラが多かった、しかしとってつけたような最終回が泣ける内容になっていて、まあまあよかったです。
このドラマは純愛もの?ミステリーもの?
無理にジャンル分けする必要はないのでしょうが、このドラマは観ていて一番強い要素(何を訴えたいのか?)が何なのか、最終回までパッとしませんでした。
純愛とミステリーを混ぜたドラマ、ということでしょうね。
しかし、直木を殺した犯人が池澤英介だったとは、何となく怪しい雰囲気はありましたが、このドラマも矢張り、敵は味方のフリをして身近にいる、という定石どおりの展開でした。
犯罪が複雑に絡んでいたのか?
あの人、結局どういう人だったのだろう?
とても感じのいいキャラだった、インパルスの板倉さんが演じていた幽霊の先輩、魚住家の寺に居座っていたようですが、あの人結局成仏できたのでしたか?
自分が見落としているだけでしょうか?
魚住家で子どもに好かれている、という描写がありましたけど、魚住家に集まっている子どもたちも霊だったのかしら?
また、菊地凛子さんが演じている幽霊もいましたが、彼女はしっかり成仏できていましたね。
でも彼女の立場は結局は何だったのだろう?成仏するにはやり残したことをしっかりやり遂げないとダメだ、ということを伝えたかったのかな?
宋先生は悠依を助けてくれて、その後も親交が続いているようでしたが、宋先生はもう少し重要な役割を演じるかと期待していたのですよ。
しかし、結果はあまり重要でない(というよりいなくてもあまり影響ない)キャラでしたね。
松山ケンイチさん演じる譲が、宋先生の亡くなった夫の真似をするシーンなんて必要だったのかしら?と首をかしげてしまいます。しかも宋先生は騙されたフリをしてくれていたのですね。
このように序盤で結構期待した脇役の方々が、何となくどれも中途半端で終わってしまったのは残念でした。
とってつけたような最終回かと思ったが…
#9までで直木を殺した犯人も判明し、直木も無事成仏できたか、と思いきや、最終回の#10で1日だけ蘇って思い残したことを色々とやり遂げる、という展開でした。
最終回を観ていると冒頭では「この最終回はいらないのではないか?」と思いながら観ていたのですが、直木が色々とやり残したことをやり遂げたい、という意図があったのですね。
長い間会っていなかった弟に会いに行くシーンはとてもよかったです。
一方で違和感を感じたのが、直木の両親(特に父親)ですね。前回登場したときと随分キャラが変わっていました。
息子の死に直面して考えることもあり、変わったということでしょうか。
どうでもいい細かいことですが、直木の父親がいつもピークドラペルのスーツを着ていたのは印象的でした。
最後に「愛してる」と言いながら直木が消えるところはとてもよかったな。
もの寂しいBGMと主題歌が合っていない
このドラマでは一貫してBGMがもの寂しい雰囲気の曲で、ドラマ全体のテーマとあっているなと思って聴いていました。
ところがドラマが終わるたびに流れる主題歌マカロニえんぴつさんの「リンジュー・ラブ」という曲らしいですが、なんとも明るい雰囲気でこの曲だけ浮いている気がしました。
ドラマの主題歌は一体どのようにして決められるのだろう?
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