2023年冬の地上波ドラマもそろそろ佳境を迎えつつあります。
今期一番面白いと感じている「罠の戦争」、#7~#8を観ましたので忘れないうちに感想を書いておきます。
結論から申し上げますと、意外な展開ばかりで復讐ものとは少し違うかな、という印象を持ちました。
この人、裏切らなかったのか!
このドラマでとても意外な展開だったのが、小沢征悦さん演じる鷹野が、草薙さんが演じる鷲津を裏切らなかったことですね。
これにはやられました。
私の推測では、証拠となる帳簿のコピーを持って幹事長室に行った際に、幹事長の前で鷲津を締め上げるという展開を予想していました。
「へー裏切らなかったよ!」と声を出してしまったほどです。鷹野、いい人だったのですね。
それにしても、帳簿のコピーが偽物だということを鷲津が気が付かないのはとても意外でした。
普段の鷲津なら、この帳簿が偽物であることを見越して、通帳等の金融機関の一次情報までなんとしても調べあげるのではないでしょうか。
鴨井の潔さも意外
鴨井ゆう子が怪しいのは、最初の感想にも書いていた通りで、やっぱりな!という印象です。
こういったドラマは敵が味方のフリをして近づいてくるのが常套手段なので…
しかし、潔く大臣さらには議員まで辞職するという会見を開いたのは、びっくりです。
復讐ドラマにしては、あまりにも順調に話が進み過ぎでは?
最後の敵は幹事長だから、鴨井はこの辺にしておこうということでしょうか?
でも鴨井ゆう子の息子、何だか憎めませんでした。
真相が明らかになるまでは、病院にまで押しかけてとどめを刺しに来たのか?とハラハラしながら観ていました。
しかし、鴨井の息子から真相を明かされると何とも言えない寂しさを感じました。
たいき君、正義感が強く「席を譲ってあげたらどうですか?」と言うところは凄いけど、常に若い人が席をゆずらないといけないわけではないですよね。若い人でも体調が悪い人などいますからね…
そのあたり、中高生くらいだとわからないでしょうか。
追いかけて歩道橋から突き飛ばすのは行き過ぎで同情の余地なしですが、バスで何の事情も知らない人から「譲ったら?」と声をかけられるのはきついですよね。
草なぎさんの迫力が薄れている
「罠の戦争」、これまでの戦争シリーズの中で草なぎさんの迫力が最も薄れている気がします。
以前の「嘘の戦争」「銭の戦争」に比べると「罠の戦争」の鷲津は明らかに迫力がないです。
その代わり、目立たないけど要所要所で重要な役割を担っているのが、井川遥さんが演じる鷲津の妻可南子ですね。
可南子の行動ですごいところが、最初のころの犬飼の息子への接し方、犬飼の後援会長の妻に対する接し方、今回の鴨井の息子に対する接し方、どれも普通にできる接し方ではありません。
このドラマのキーパーソンは間違いなく鷲津可南子でしょう!
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