録画がたまっていた石子と羽男、2話分を一気に観たので忘れないうちに感想を書いておきます。
#5は隣の家から伸びてきた木の虫に悩まされるという相隣紛争、#6はテーマが育児家庭のマンションの告知義務違反の話でした。
どちらも身近なテーマで、どちらの回もサブタイトルの「そんなコトで訴えます?」に合っていたと思います。
実は自分自身にとっても、隣の家の植物が伸びてきて自分の土地に浸食してくることに困ったことがあったり、子育てをして大変だった面を振り返れたりして、とてもよい回でした。
羽男の活舌と石子の言葉遣いがとにかくよい!
このドラマの主役、中村倫也さんが演じる羽男ですが、早口で畳みかけるように法律の解説をします。
現実世界であのような弁護士がいると、正直にイラっとしますし、法律に詳しくない一般の人に話すときにはゆっくりわかりやすく丁寧に話すのがプロでしょう。
しかし、このドラマを観ているとなぜか、ただただ中村倫也さんの早口解説に感心してしまいますし、羽男のキャラだから仕方ないかと思ってしまいます。
俳優さんってすごいな。(当たり前か!)
また有村架純さん演じる石子ですが、「~存じます」など普通の会話ではあまり使われないような謙譲語を連発していて、これまたすごいです。
堅いキャラ設定のため言葉遣いもそのような言葉を多用しているのでしょう。
普通の世界でそのような言葉遣いをされると「は?」となってしまいそうなところ、有村架純さん演じる石子だと「まあそんなものか」と受け入れてしまうのが、石子の魅力なのですね。
なぜ羽男は司法書士にビビるのか
羽男は威勢よくすごい勢いで法律用語をまくしたてるように話す面がある一方で、自分が事前に想定していなかったことが起きるとビビる傾向があります。
#5で町内会長(?)で司法書士の資格を持っているおじいさんが登場したときも、急にビビッて威勢がなくなってしまうシーンがありました。
実務をやっていると、こういう場面ってよくありますよね。
若手の有資格者や、外部の有資格者に対して「お前は実務をわかっていないだろ?」と言わんばかりの無資格の年配の方にすごまれるシーンなど、若いうちは実際にあると思います。
そのような相手をうまく扱えるようになって一人前の有資格者だと思うのですが、羽男がビビりだすのは過去のトラウマがあるのでしょうか。
そのあたりを解明してくれるエピソードが描かれることを期待します!
#6にはちょっとツッコミを
#6では、ウエンツ瑛士さん演じる高梨家の子育ての話が色々と描かれていました。
高梨家の奥さんが幻聴・幻覚を訴えて最後には鍋に火をつけたまま眠ってしまうなんて、なんだか身近で経験したことと重なり、とても親近感を持って観ることができました。
決して大げさな話ではない!ということです。
しかし羽男の言葉で違和感を感じたのは、羽男が独身で子育てをしていない設定だからかもしれませんが保活という言葉を知らないってことはあるのでしょうか?
年配の方ならいざ知らず、羽男の年齢なら周りの人たちが保活をしたりしているのでは?
大手弁護士事務所では子どもを保育園に預けるってことはしないのでしょうか?
そしてこの回ではずしりと心に響くセリフがありました。
高梨が言った「法律としてはそうでも、きれいごとだけでは生きていけませんから」
そうですよね、小さい企業ほど育休なんてとれるわけがないんですよね。こればかりは法律ではどうしようもない!
ところで高梨家の双子は何歳という設定だったのだろう?
立ち上がって部屋を散らかしているシーンもあれば、シッターさんや高梨にだっこ紐(というよりおくるみ?)で抱っこされているシーンもあり、よくわからなかったな。
それから、このドラマにも恋愛要素はいらないですよ…
コメント