ブログ更新も滞りがちですが、やっと3月の仕事も一段落して、ゆっくりドラマを観られる状態になりました。
2023年冬ドラマで一番楽しみにしていた、カンテレの「罠の戦争」、草なぎ剛さんが主演する戦争シリーズの第3弾が最終回を迎えました。
結論から申し上げますと、草なぎさんには魅かれるし確かに面白いドラマだったけど、これまでの戦争シリーズと比較すると面白くなかった、というのが正直な感想です。
戦争シリーズの主役なら、こんなところで詰めが甘いことはない…
#10のラストで裏切り者で怪文書の犯人が、秘書の蛯沢真人であることが判明します。
草なぎさん演じる鷲津が、過去に真人の兄の陳情に対処しなかったことが、引き出しの中に残している過去の記録から真人にばれてしまいます。
この展開にはびっくりです。
過去の戦争シリーズの主役であれば、このような大事な書類を机の引き出しの中に入れたままにしておくことはなかったでしょう。
嘘の戦争だったか記憶が定かではありませんが、草なぎさん演じる主人公が自分の部屋に侵入者があったことを、机が少しずれているだけで気付くシーンがあったことを覚えています。
今回の罠の戦争の主人公鷲津は、初回でこそ犬飼の優秀な秘書という役柄を演じていましたが、机の中に他人にみられてはまずい資料をそのままにしておくのはいただけないな、と感じました。
それとも、真人に過去のことはばれてもいいという思いで、最初から真人にいつかみられることを想定してあの場所に置きっぱなしにしていたのか?
そうであればそれは凄いですが…
最後まで裏切らなかった鷹野が意外過ぎる
前回の感想にも書きましたが、小沢征悦さんが演じている鷹野は絶対どこかで裏切るだろう、と予想していましたが、見事に外れました。
周りが敵ばかり、だれも信用できない!という状態よりは唯一の味方で癒されるキャラということでそれはそれでよかったです。
それにしても、幹事長ならず総理大臣までもが倒すべき敵だったとは!
高橋克典さんはとても好きな俳優さんですが、総理大臣を演じるのは若干違和感がありました。
そういうキャラじゃないでしょ!という感想です。
最後は総理大臣を辞任しましたが、辞任後はどうなったのだろう?
しかし、鷹野は副大臣にも就任していましたが、当選何回の議員という設定だったのでしょうか。
鷲津も当選して早々、あんなに総理大臣と直接色々やり取りをしたり、首相補佐官に抜擢されたりしていましたが、現実でもそう簡単に当選回数の少ない議員が総理大臣や幹事長とやり取りできるものなのでしょうか。
現実に総理大臣を辞任に追い込むには、相当周到な根回しが必要な気がしますが、最終回は色々詰め込み過ぎかな、と感じました。
この最終回に詰め込み過ぎ問題は、日本の地上波ドラマには往々にしてありがちですね。
尺の問題でしょうか?
やっぱり可南子がキーパーソンだった
最終回詰め込み過ぎ問題と言いましたが、最終回でなんと鷲津の妻可南子が国会議員に当選までする、という衝撃的なラストシーンが展開されました。
罠の戦争は草なぎさんの渾身の演技を観られる機会が少なかった、というのが正直な感想で、
代わりに要所要所で重要な役割を果たしていた、鷲津の妻可南子の存在感がすごかった、というのが正直な感想です。
可南子は静かな大物、といった感じでしょうか。
しかし、まさか最後に国会議員になってしまうとは!
もう続編という形で可南子の選挙戦あたりから丁寧に描いてほしかったですね。
もっとも、鷲津が最後に可南子の秘書として戻ってくる、というのがこのドラマの重要なラストシーンなのでしょうから、ある意味仕方がないのですが、
あれだけ世間を騒がした鷲津の妻が立候補するということで、可南子の選挙戦は様々な人間模様を描けると思うのですけどね。
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