前回に引き続き、韓国ドラマ「ペントハウス」の感想を書きます。
批判的な感想になっていますが、このドラマで私が好きだったのは、シム・スリョンさんとローガン・リーさんの2人だけだった、というのが前提にあることをご了承ください。
死んだと思った登場人物が、実は生きている
このドラマの大きな特徴が、主要人物が死んだ?と思って観ていたら、後から実は生きていた、という事例が数多いことです。
シーズン1のシム・スリョン、オ・ユニ、シーズン2のぺ・ロナ、シーズン3のローガン・リー、それぞれ「あーやられてしまったか!」と残念に思っていても、様々な要因が重なり実は死んでいなかった、というなんともびっくりなどんでん返しが待っていました。
だからこそ、シーズン3でまず、主要人物の一人であるオ・ユニが本当にやられてしまった時は、「どうせ、また生きているのではないの?」と期待してしまったところです。
シーズン3つの全展開を通して、主要人物の中で最初にオ・ユニがやられる展開は、全く想像していなかったので、シーズン3は思い切ったな、と思います。
しかし、シーズン3の本当のラストシーンも、「やっぱりスリョンさん、生きていてくれてよかった!」と思ったら、こちらも本当に亡くなっていて、ラストシーンは幻想シーンだったという残念なオチでした。
それにしても、シーズン1でスリョンさんがやられたシーン、実はやられたのはそっくりさんのナ・エギョだったというオチ、これはどうなの?
そもそもナ・エギョはなんであんなにスリョンさんにそっくりなの?
誰か、ナ・エギョとスリョンさんがなぜあんなに瓜二つなのか、教えてください!
オ・ユニ親子は最後まで好きになれなかった
シーズン1では主人公的な役割を担っていたオ・ユニですが、上述のとおりシーズン3で残念な最期を遂げてしまいます。
そもそも、このドラマの冒頭、ミン・ソラがヘラパレス高層階から転落死するのですが、その犯人が他のヘラパレスの悪人たちではなくオ・ユニだった、というのが確かに予想できたとはいえ、非常に残念です。
このドラマの根底に流れるのが、「子を思う親の気持ちとは何か」「子のためだったら親はなんだってする」という思想で、それはスリョンさんのセリフにもよく表れていました。
しかし酔ったオ・ユニが、助けを求めるミン・ソラを、衝動的ではあったとはいえ、ヘラパレスの高層階から落とすなんて、ひどすぎです。
自身の犯行を覚えて居なかったり、犯行を思いだした後のスリョンさんへの態度(チュ・ダンテにすり寄るとは!)、さらにシーズン2・3ではその罪はもう償ったかのごとく振る舞う態度!
このあたりがどうも好きになれなかったんですよ。
そして娘のぺ・ロナ、こちらも妙な正義を振りかざしたりして、大変残念でした!
母親であるオ・ユニがやられてしまうきっかけを作ったのは、ほかならぬ娘のぺ・ロナだということも、何とも皮肉が効いた展開です。
シーズン3のラストではぺ・ロナが大物になってハッピーエンドという展開でしたが、これでよかったの?と疑問に思いましたよ。
確かにシーズン3つを通して、ぺ・ロナはかわいそうなキャラ、という設定でしたからね。
このドラマで幸せをつかんでほしいキャラ、という立ち位置は間違いないのでしょうが、個人的には応援できなかった!ごめんなさい。
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